2012年6月13日水曜日

僕が見た若年女性ホームレス

女性ホームレスについて語られる事は少ない。と思う。


たまに、雑誌でホームレスの特集が組まれているが、女性ホームレスの記事をあまり見ない。

だけど、女性ホームレスはいる。

しかも20代前半の。

僕が入所していた簡易宿泊所にもいた。

最初はそんな訳ないだろう、一般のお客さんなんだろうと思った。
(僕の入所していた施設は、役所が借り上げていたホテルで、一般の利用客もいたので)

見た目も女子大生風だったり、ギャルっぽかったり、とてもホームレスには見えなかったのだ。

僕より長く宿泊所を利用している人に聞いてみると、若い女性ホームレスは多いが、

路上にはいないから分かりづらいとの事。


どういう事かというと、何らかの事情で帰る場所が無くなり、

店や寮で泊まりながら風俗店等で働くケースが多いとの事だった。

もちろん、全員が全員そうではないと思うけども。

ネットでパっと検索したら似たような話が出てきた。

>なぜ女性のホームレスはいない(少ない)? (1/2) - その他(社会問題) - 教えて!goo

>あるホームレスの女性の話


店側からしたらきっと「オイシイ」のだろう。

店側が働く様に促さなくても、毎日働かなきゃ抜け出せないと思ってるんだろう。


その女の子たちは助かり方を知らないのだ。

その女の子たちに色々な制度の事を教えたとしても頼らないのかもしれない。頼り方も分からないというか。


生活保護等の制度なんて自分には関係無いと思っている可能性もあると思う。


実際僕もそう思っていた。

どこか別世界の様な、言葉は聞いたことあるけど、自分とは交わらない世界というか。

生活保護自体すごくマイナスなイメージがあるし、やはりちゃんと働いてお金を稼ぎたい。

そもそも、20代前半のホームレスの女の子からしたら、


役所の窓口・弁護士・相談所等は敷居が高いのだと思う。


僕も家が無くなって、しばらく公園とかに住んで、その後に役所に宿泊所を紹介してもらったんだけど、

相談に行く時はかなり不安だった。

ただ、僕の場合は事件に巻き込まれているという、もっともらしい理由のおかげで話しやすかっただけ。

家が無くなって風俗店等で働いている女の子に、色んな制度の事を教える人間なんて全くいないだろうし、

頼る友人もいないだろう。

周りがもう結婚や出産をしていたら、自分との差を感じて相談出来ないだろうと思う。

不正受給や、遊び呆けてホームレスになった人なんかはどうかと思うけども、

帰る家が無い若い女の子というのは、

家庭環境に問題があったり、ちゃんとした教育を受けていない可能性が高い。

そういった人達にもちゃんとセーフティネットの存在が知り渡れば・・と思う。

2 件のコメント:

  1. でも・・・
    風俗以外全く仕事がないわけではないので、一つの意見としては考えられないことでもなく、そういう人もいるのかもしれないけど、全てがそれで説明できるものでもないのではないかと思いました。
    この仮説でいくと、もっと人目に付く所に、若い男性ホームレスもいないとおかしいことになるからです。

    家庭環境に問題があり助けてくれる人がいない状態の人は、女性だけとは限りません。
    そして、その中で女性がホームレスとして目に付くところにいない理由が、風俗が受け皿になっているのではないか?ということだとしたら、風俗では受け入れられないであろう若い男性は、どこへ行っているのでしょう?
    やはりどこかに受け皿があるのだと思います。その中には男性女性関わらず働ける職場もあるのではないかと思います。

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  2. 男は土方でも新聞でもホストでも働けるじゃないですか。肉体労働系は女をまず採用しませんし。ともなると貧乏な女性に残された道は広告に溢れかえっている風俗業になるんじゃないですか。見越してるのか、寮だって保育所まで兼ね備えちゃって。生活苦の女性は風俗でしか働くしかないみたいな風潮は日本の悪しき吉原から続く伝統なんですかね。行政を頼るように、広告やブログやツイッターとかで広まれば良いですね。

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